起業
May 13, 2009
いつの頃からか中国では「80后(バリンホウ)」、「90后(ジュリンホウ)」という言葉が流行り始めました。これらは「80年代以降生まれ」、「90年代以降生まれ」を指しています。
中国では80年代から「一人っ子政策」が始まりました。
「80后」の数は2005年までに3.3億人に上ってきました。彼らは70年代生まれに比べ,比較的豊かな環境の中で育てられました。そのため“貯金”という概念は頭の中にほとんどありません。自分らしさを追求し,“消費行為”から得られる快感を楽しんでいます。
私たちの親世代はもっと“物質消費”を重視していました。
例えば,お金があれば,まず冷蔵庫・テレビなどの家電や家など必要なもの(資産となるもの)を購入します。
一方,“80后”はより“自分の楽しみのための消費”を重要視します。CD・MP3・DS・旅行・ネットサーフィンなどに使います。
「80后」以降の消費行動と消費心理は上の世代と比べ,大きく変化しました。消費に対する考え方は、従来の節約・保守型から大きく変わり、前向きに自分に投資・挑戦するために最新の商品やサービスにお金を使おうという傾向が強くなってきました。パソコン(インターネット)・ブランド品・車・旅行など自分の価値を高めてくれるものは80后の「大好物」です。
「80后・90后」につけられているニックネームを見るとそれが良くわかります。
小皇帝:小さな皇帝。一人っ子の為大事に甘やかされて育つ
月光族:給料を貯金もせずに浪費してしまう
草苺族:イチゴのような温室育ちで,打たれ弱い
宅男宅女:家で過ごし,PCやゲーム,アニメに夢中になる
透明族:自分自身に投資をし,計画的に将来を考える
周りからよく私たちの親世代を「消費の素人」、私たちを「消費の達人」と呼びます。
実は,「80后」は消費ばかりではなく、「起業の達人」でもあるのです。特に、IT業界では何億元もの資産を得ることは夢ではありません。
李想:泡泡网CEO(PCPOP.COM)
1981年生まれ,高校卒業,年収1千万元,個人資産評価2億元
茅侃侃:MaJoy CEO
1986年生まれ,中学卒業,個人資産評価3億元
趙寧:非常在線CEO
1983年生まれ,起業翌年黒字経営,個人資産評価1億元
中国市場では「80后・90后」の存在は無視できません。彼らは新しい中国市場誕生の象徴です。この世代の存在は中国を従来の“世界の工場”から“世界の市場”へ少しずつ変えていく大きな要因となるはずです。
これから中国市場のマーケットとしての開拓を考えている企業は,「80后・90后」が与える市場へのインパクトにぜひ注目してみてください。
魅力的で刺激あふれる中国市場があなたを待っています。
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