経済

January 30, 2009

中国国務院温家宝首相は、スイスで開催中の世界経済フォーラムで、「2009年の経済成長率は、極めて困難ではあるが、8%成長達成も可能」と発言。
中国経済成長の鈍化は、2008年第4四半期に過去7年間で最低水準となる6.8%を記録。
同年第3四半期の経済成長率9.0%から大幅に低下した。
2008年の通年GDP成長率は、2007年のGDP成長率13%から9.0%に低下している。

(12:30)

January 22, 2009

中国国家統計局の初期統計の発表によると、
中国GDP(国内総生産)は、30兆670億元で、GDP成長率は9.0%。
四半期ごとの成長率は、Q1が10.6%、Q2が10.1%、Q3が9.0%、Q4が6.8%と、世界経済の影響を受けていることが良く分かる。
その反面、2008年消費者物価指数(CPI)増加率は、2007年より5.9%増加して、過去12年間で伸び率は最高を記録したが、予想では6%台と言われていただけに、ちょっと疑問の残る数字と感じられます。

注目すべきは、消費財小売総額が、前年比21.6%アップの10兆8488億元。増加率は前年から4.8ポイント上がったのですが、このモノを買う消費(=内需)を見る限り、しっかりと成長していることがわかります。そして、この消費が中国経済や世界経済の支えとなりえるだけに、今後の動きを見ていく必要が有るのではないかと思います。



(12:00)

January 20, 2009

中国経済学会によると、2009年は中国経済がデフレに陥ることを危惧している。
CPI(消費者物価指数)上昇の鈍化は、短期的には住民消費、支出面で大きなメリットをもたらすが、このCPI成長率鈍化などのマイナス成長は、所得、就職機会の減少や低下を表しているもので、当面の消費支出緩和を好感視していては、CPIマイナスの原因から、経済成長の鈍化が危惧される。

しかし、中国科学院では、中国は2009年内に、世界で最も早く経済回復に転じる見通しと発表。政府の強力なマクロ・コントロール政策のもと、中国経済は、先進諸国に先がけて好転し、2009年第3四半期には、下降基調から、上昇態勢へ戻る可能性があるという。また、予測によると、2009年の中国GDP成長率はおよそ8.3%。貿易総額は約5.7%増加しする見通しという。それに加えて、中国政府主導の、4兆元投資政策は5兆元規模のGDP効果をもたらすとしている。

この2つの発表がなんとなく矛盾していると感じられるのだが、現時点ではまだ政府の経済介入が少ないだけに、その動向が注目されるところです。



(12:30)

November 07, 2008

2008年第3Q(7-9月)の経済成長率が9.0%になったことで、中国政府は投資、輸出、国内消費を全面的に底上げする景気対策を実施するようです。米国発の金融危機が世界的にな景気を押し下げているのですが、先進国経済を下支えしてきた中国にも企業の倒産や不動産市場の冷え込みなどの影響が広がり、北京五輪後の景気減速が想定を超えかねないという危機感の表れのようです。 今年の前半までは、米経済の下降が新興国の成長に影響は少ないという感覚だったようですが、世界的な金融危機が、中国のような新興国、発展途上国への影響が予想をはるかに超えており、税、財政、融資、貿易への政策を行なうことが明言されたようです。 中国政府や、共産党内では成長率が7%を下回ると、毎年900万人以上といわれる新規雇用者を吸収できず、政権への批判が高まるという懸念が広がっており、温家宝首相の「成長を維持することが中国の世界に対する最大の貢献」というように、1997年のアジア通貨危機程度もしくはそれ以上の景気対策が予想されている。

(12:00)