中国物流
June 15, 2020
September 05, 2018
〇2018年取扱量は500億個で配送員は300万人以上
インターネット小売市場が発展し、宅配便のインフラが整備されると共に、中国宅配便産業成長には、目を見張るものがある。この2年間で、業務の量として57%以上の増加をし、500億個に届く勢いとなっている。また、配送員は50%増加し、総数は300万人を突破した。
ネット小売りから見てみると、2018年第1四半期におけるインターネット小売額が1兆5千億元、宅配便業務収入の国内総生産(GDP)に占める割合は0.62%となり、GDPの伸びに対する寄与度は1%に迫っている。
インターネット小売市場が発展し、宅配便のインフラが整備されると共に、中国宅配便産業成長には、目を見張るものがある。この2年間で、業務の量として57%以上の増加をし、500億個に届く勢いとなっている。また、配送員は50%増加し、総数は300万人を突破した。
ネット小売りから見てみると、2018年第1四半期におけるインターネット小売額が1兆5千億元、宅配便業務収入の国内総生産(GDP)に占める割合は0.62%となり、GDPの伸びに対する寄与度は1%に迫っている。
都市別配送員数は、北京、上海、広州、深セン、南京が上位に並んでいるが、その多くは近郊の三線都市や四線都市からの流動である。主たる出身地は江蘇・広東・山東・河南・浙江で、年齢をみると、80後(1980年代生まれ)が主力。
90後(1990年代生まれ)が後に続き全体に占める割合が急上昇し、全体としては低年齢化の傾向がみられ、女性配送員も増えている。
配送員の教育水準も大専(短大)、高校、商業高校、技術学校の卒業生が増えており、配送員の質が徐々に向上している。
〇配送員の平均月収6200元
配送員の平均給与は月収ベースで6200元前後。
一日の労働が8時間を超える人が80%に上り、たくさん運べば運ぶほど、収入が増えるからとしている。宅配便産業の配送員は一般的に宅配便の個数で給与を計算するので、ECサイトが大規模なショッピングイベントを開催すると給与水準が大きく変動する。
2017年のダブル11(11月11日のネット通販イベント)の時期には、配送員の給与水準が月収ベース平均で1万元を超え、2万元以上に達した人もいる。
人々の暮らす小区、オフィスビル、大学、ビジネスエリアが配達員の最も多く集まる場所だ。小区といいながら1万人規模の場所も有り、そのような場所では20人の配送員が配置され、今後は単なる輸送・配達の人員ではなく、人々の暮らしにさまざまな便利をもたらす存在へと変貌していくことだろう。
(12:00)
August 10, 2018
中国のECサイト「京東商城(JD.com)」を運営する京東集団が、米ウォルマートと共に京東集団の関連会社である「達達-京東到家」に5億ドルの資金を共同出資した。
「達達-京東到家」は2016年4月に京東到家と、達達との合併で設立した物流配送会社。
ウォルマートは2016年6月に「達達-京東到家」と戦略的パートナーシップを締結し、同年10月には5000万ドルを出資し提携を強化し、2017年10月には、ウォルマートの「京東到家」でのオンライン販売額は30倍に成長した。
中国にある約200社のウォルマートの実店舗は「達達-京東到家」の配送サービスを利用しており、中国の30都市で1時間以内の商品配達が可能となっている。
2018年7月には、京東集団とウォルマートはパートナーシップの強化を共同発表し、双方のユーザー・在庫情報・店舗情報を共通化し、オンラインとオフラインの融合を加速させることを目指している。
「達達」は、クラウドソーシング物流プラットフォームで、誰でも「配送員」として登録ができ、登録者の空いている時間に自分のエリアで配送をすることができる。
このシステムにより、99%のオーダーは60分以内で配達をすることが可能。
現在中国の400以上の都市をカバーしており、120万社以上の企業と5000万人を超えるユーザーにサービスを提供している。1日の最大受注数は1000万件を超えている。
「京東到家」は、O2Oプラットフォーム。
オフラインの実店舗との提携により、生鮮食品・日用百貨などの商品を2時間以内に同じエリア内の消費者に送り届けることができる。
現在は、北京、上海、広州等40の主要都市をカバーし、登録ユーザーは5000万人を超え、月間アクティブユーザー数は2000万以上となっている。
また、1日の最大受注数は100万件を超えている。
なお、京東は中国国内における「小売業者No.1」「物流網No.1」という強みを活かし、積極的なイノベーションを継続させながら、さらなる技術発展を目指し「ボーダーレスリテール(オンラインとオフライン(実店舗)、物流機能まで融合させたビジネスの総称)」の実現に向かっている。
(10:01)
August 06, 2018
米コーヒーチェーン大手のスターバックスはアリババとこのほど上海市で新小売事業における全面的な戦略提携を結ぶことを発表した。
スターバックスコーヒーはアリババと独占的パートナー契約を締結し、アリババのグループ企業である饿了么を活用し、スターバックス店舗からの迅速なデリバリーの仕組みを構築。9月を目処に北京や上海など大都市150店舗でデリバリーをスタートし、年末までに中国全土で2000店舗に拡大予定。
スターバックスが提供するメンバーシップ会員は、アリババの会員システムと融合し、アリババ経済圏にあるタオバオ、天猫、饿了么、盒馬鲜生といった全てのアリババ経済圏へのエントランスからスターバックスの注文が可能となる。
今回のアリババとスターバックスとの提携はデリバリーモデルの構築に本質があるのではなく、アリババ経済圏にある6億人のビッグデータと中国スターバックスメンバーシップ900万人を融合することで、どんな化学反応が起きるのかを見守る壮大な実験なのである。
ユーザーのコーヒーに関する注文データは完全にビッグデータとして蓄積され解析されることになる。
(16:00)