January 20, 2009

中国経済学会によると、2009年は中国経済がデフレに陥ることを危惧している。
CPI(消費者物価指数)上昇の鈍化は、短期的には住民消費、支出面で大きなメリットをもたらすが、このCPI成長率鈍化などのマイナス成長は、所得、就職機会の減少や低下を表しているもので、当面の消費支出緩和を好感視していては、CPIマイナスの原因から、経済成長の鈍化が危惧される。

しかし、中国科学院では、中国は2009年内に、世界で最も早く経済回復に転じる見通しと発表。政府の強力なマクロ・コントロール政策のもと、中国経済は、先進諸国に先がけて好転し、2009年第3四半期には、下降基調から、上昇態勢へ戻る可能性があるという。また、予測によると、2009年の中国GDP成長率はおよそ8.3%。貿易総額は約5.7%増加しする見通しという。それに加えて、中国政府主導の、4兆元投資政策は5兆元規模のGDP効果をもたらすとしている。

この2つの発表がなんとなく矛盾していると感じられるのだが、現時点ではまだ政府の経済介入が少ないだけに、その動向が注目されるところです。



(12:30)