July 05, 2019

7月1日から、中国史上最も厳しいと言われる、上海のゴミ分別が始まった。
同時に中国の各地でも、強制的にゴミを分別することになる。
ゴミを強制的に分別する時代へと突入した。
shanghai_gomi3


〇4種類に分ける上海のゴミ

ゴミの分別は、乾湿の2種類に分けるのが基本である。残飯等の生ゴミを分けることで、プラスチックや紙などその他の乾いたゴミの汚れを防ぐのである。しかし、上海では、このたびの生活ゴミを分別するにあたり、4つに分類する。

資源ゴミ・有害ゴミ・湿ったゴミ・乾いたゴミ
shanghai_gomi

それは主に、末端処理設備の能力や、処理の利便性によって決められたものである。
しかし、分類の言葉だけを見ると、分類基準が分かりづらい物もあるので注意が必要だ。

単に乾いた、湿ったということばで判断してはいけないということで、いきなりこのような分類表を渡されても、どれほどの人が理解できることやら

例えば、乾燥シイタケは、乾いているけど湿ったゴミだし、鳥などの小さめの骨は湿ったゴミだが、牛や豚の大きめの骨は乾いたゴミだったり。
おむつやウエットティッシュは乾いたごみ。
ちまきの中身は湿ったゴミだが、周りの笹の葉は乾いたゴミとか、かなり複雑で細かいものとなっている。

shanghai_gomi2


〇罰金を科す課すことで、ゴミ分別をさせる上海

個人または企業が規定通りにゴミを分別しなかった場合、処罰の対象となる。

個人がゴミを分別しないまま捨てた場合、50元〜200元の罰金が科せられるほか、企業が規定通りにゴミを分別しなかった場合は最高で5万元の罰金が科せられる。生活ゴミ回収企業やゴミ処理企業が規定を違反した場合は、それぞれ最高10万元と50万元の罰金が科せられ、その行為が深刻であった場合、営業許可証を取り下げることもあるとしている。また、信用情報にもリンクしているともいわれる。

なお、城管(都市管理法律執行当局)は、全ての場所を常に監視できるものではないが、監視カメラや市民が撮影した画像や映像も証拠として採用すると発表。すでに実行されている。

ゴミの削減促進の一環として、飲食サービス提供者と飲食配送サービス提供者に対して、消費者に使い捨ての箸やスプーンを。また、宿泊施設は客室での使い捨てアメニティを、それぞれ積極的に提供してはならないとしている。


〇大都市だけでなく、中国全土で大問題となっているゴミ

第13次5カ年計画(2016〜20年)の中国都市部ゴミ処理施設建設計画によると、2020年末までに都市生活ゴミ焼却処理能力を埋立ての能力を超えなければならず、同時にバイオ処理施設の建設で、生ごみの処理を増やさない限り、環境汚染を抑えることができないのである。
もう、後が無い状態である。


〇観光客も例外ではない
観光客や出張者でも、例外ではありません。ホテルによっては、捨てる時間が決められたりしているようです。
街中で飲んだタピオカミルクティーを捨てる際でも、分別して捨てなければ罰金だったりしますので、要注意です。
モノにもよりますが、例えば残ったタピオカは湿ったゴミ、コップは乾いたゴミ、そして蓋は資源ゴミだったりとか・・・。
気を付けてくださいね。



(12:36)

コメントする

名前
 
  絵文字