August 10, 2018

中国のECサイト「京東商城(JD.com)」を運営する京東集団が、米ウォルマートと共に京東集団の関連会社である「達達-京東到家」に5億ドルの資金を共同出資した。

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「達達-京東到家」は2016年4月に京東到家と、達達との合併で設立した物流配送会社。
ウォルマートは2016年6月に「達達-京東到家」と戦略的パートナーシップを締結し、同年10月には5000万ドルを出資し提携を強化し、2017年10月には、ウォルマートの「京東到家」でのオンライン販売額は30倍に成長した。

中国にある約200社のウォルマートの実店舗は「達達-京東到家」の配送サービスを利用しており、中国の30都市で1時間以内の商品配達が可能となっている。

2018年7月には、京東集団とウォルマートはパートナーシップの強化を共同発表し、双方のユーザー・在庫情報・店舗情報を共通化し、オンラインとオフラインの融合を加速させることを目指している。



「達達」は、クラウドソーシング物流プラットフォームで、誰でも「配送員」として登録ができ、登録者の空いている時間に自分のエリアで配送をすることができる。
このシステムにより、99%のオーダーは60分以内で配達をすることが可能。
現在中国の400以上の都市をカバーしており、120万社以上の企業と5000万人を超えるユーザーにサービスを提供している。1日の最大受注数は1000万件を超えている。

「京東到家」は、O2Oプラットフォーム。
オフラインの実店舗との提携により、生鮮食品・日用百貨などの商品を2時間以内に同じエリア内の消費者に送り届けることができる。
現在は、北京、上海、広州等40の主要都市をカバーし、登録ユーザーは5000万人を超え、月間アクティブユーザー数は2000万以上となっている。
また、1日の最大受注数は100万件を超えている。

なお、京東は中国国内における「小売業者No.1」「物流網No.1」という強みを活かし、積極的なイノベーションを継続させながら、さらなる技術発展を目指し「ボーダーレスリテール(オンラインとオフライン(実店舗)、物流機能まで融合させたビジネスの総称)」の実現に向かっている。



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