March 08, 2010

上海、昨年のGDPが香港を抜く==中国経済網==

上海の年間GDPが初めて香港を抜いたことが、両会(全国人民代表大会と政治協商会議)で話題となった。

香港特別行政区の曾蔭権長官は、両会の会場の外で香港メディアの取材に応じ、「香港と上海はどちらも適応性の強い都市であり、上海のGDPが香港を抜いたことは香港にとって脅威ではない。最も重要なことは互いが発展のチャンスを探し求めることだ」と話した。
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全人代代表で上海市市長の韓正氏は7日、「上海と香港の2つのディズニーランドは競争し合うのでは」という質問に対し、「上海と香港は兄弟だ。私たちは協力し合う」と答えた。

関係者によると、上海の港湾取扱量とA株の時価評価額、GDPまでもが香港を抜き、二都市の競争は熾烈さを増しているものの、上海と香港間には協力が必要になっているという。
実際に上海のGDPが香港を抜くことは早くから予測されていた。
今年1月に上海市が公表したデータによると、昨年の上海市の国内総生産(GDP)は14900億 9300万元、実質価格で計算すると前年比8.2%増だった。08年の香港のGDPは16785億1400万香港ドル(同年の香港ドル対人民元の平均為替レートで計算すると約14971億3400万元)だったが、09年の上海のGDPはそれをわずかに70億元下回る程度だった。09年の香港のGDPをみると、1-3月期が前年同期比7.8%、4-6月期が3.6%、7-9月期が2.4%下がり、上海に抜かれるのは目に見えていた。

今年2月24日に香港特区政府統計処が発表したデータによると、09年の香港のGDPは16061億5500万香港ドル(人民元にして14334億2700万元相当)で、前年よりも2.7%落ち込んだ。



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