January 31, 2010

IPv6アドレス 中国の割り当て量は世界18位

最新のデータによると、中国はインターネット利用者の数では世界一だが、このほど割り当てがスタートした次世代インターネットプロトコルIPv6のアドレス割り当て量は世界18位で、ブラジルや米国よりもランキングが低い。中国ドメイン管理機関の中国インターネット情報センター(CNNIC)は同日、できるだけ早く国家レベルでIPv6アドレスの安定的な割り当てを実施し、次世代インターネットの発展で後れをとらないようにしたい、との意向を明らかにした。

アジア・太平洋地域で IPアドレスの割り当てを行うアジア太平洋ネットワーク・インフォメーション・センター(APNIC)が27日発表したデータによると、現在中国には63 ブロックのIPv6アドレスが割り振られており、ブラジルの6万5千ブロック、米国の1万5千ブロック、ドイツの約9800ブロック、日本の約8300ブロックとは大きな開きがある。

あるドメイン管理の関係者によると、こうした結果をもたらした主な原因として、中国にはIPv4アドレスの枯渇問題に対応してIPv6アドレスへの橋渡しを行う有効な組織・機関がないこと、関連の制度や措置が整っていないこと、明確なタイムテーブルがないことなどが挙げられる。

APNICの張健・執行委員(CNNIC専門家を兼任)は、IPv6は次世代インターネットのインフラであり、IPv4アドレスからIPv6アドレスへの移行には国の力がどうしても必要になる。中国は国家レベルで、組織・機関、技術基準、資金、政策など多方面においてIPv6アドレスへの移行に着手し、IPv4アドレスの枯渇するとみられる時期から逆算して中国のIPv6アドレス推進計画を整備しなくてはならないとしている。


まずは中国を視察して、体験が必要。

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