December 25, 2009

資生堂 中国の薬局で化粧品発売

1981年に中国進出した資生堂は、この30年近くで、中国の需要に見合ったブランドや製品を育て上げ、合弁で資生堂麗源化粧品有限公司を設立、中国に特化したブランド「AUPRES」を発売し、専門店を4000店以上に拡大してきた。そして中国で全く新しいメディカル化粧品ブランド「DQ」を薬局で販売する新事業戦略打ち出した。


薬局で販売へ
資生堂の前身は薬局。このため、「健康な肌」という理念を堅持し、スキンケアと専門コンサルティングを得意としてきた。日本では薬局で売られている化粧品は消費者からの信頼を集めることから、薬局では日本の25%の化粧品が売られている。

全世界で今、「健康に美しく」が謳われている。薬局はそのテーマにぴったり合い、資生堂の向こう3年の成長も、全く新しいメディカル化粧品ブランド「DQ」の中国の薬局市場での販売にかかっている。

・ワトソンズなど個人生活用品ショップ
・化粧品と漢方薬を兼売する現代化された薬局

資生堂の調査によると、現在中国の薬局の売上高は市場全体の10%前後で、百貨店や化粧品専門店などに比べると市場構成は総体的に低いが、薬局市場の今後の見通しは明るいと見られている。


ターゲットは若者
老舗の化粧品ブランドである資生堂は多くの場合、「お母さん用」のスキンケア用品と見なされ、一般の若者の間では余り浸透しなかった。80年代生まれの若者が今主流の消費パワーになっているとし、若者のブランド追及に「Maquillage」や「SUPREME」という国際的なブランドイメージをつくりだしている。

「AUPRES」などの新しいコスメシリーズをみてもわかる。調査で、70のショップで「Maquillage」を買った消費者のうち、80年代生まれが5 割以上占めたことがわかった。彼女たちはまさに資生堂がターゲットとする消費層で、若者の間で資生堂が徐々に浸透していることを示している。

2冊セットで勉強しましょう
海外派遣者ハンドブック―中国実用ノウハウ事例集〈上巻〉


海外派遣者ハンドブック―中国実用ノウハウ事例集〈下巻〉



(00:03)