November 28, 2012

中国インターネット研究センター・DCCIが26日に発表した「Forecast2013:中国EC白書」

中国EC産業は来年に発展のピークを迎え、オンラインショッピング市場規模が1兆4000億元(約18兆4800億円)を上回り、社会消費財小売総額に占める比率も5%を上回る見通し。


今年のオンラインショッピング市場規模は1兆元(約13兆2千億円)を上回る。
現在のEC産業の発展ペースおよび調査研究によると、来年の同市場規模が1兆4000億元を上回り、社会消費財小売総額に占める比率が5%を上回る可能性が高い。
EC産業の拡大、消費者の成熟に伴い、競争手段の一つである価格戦争の地位・効果が来年低下する。第3者機関のデータによると、昨年の中国オンラインショッピング市場規模は、前年比72.9%増の8090億元(約10兆6800億円)に達し、社会消費財小売総額の4.4%を占めた。


「天猫商城は来年、中国小売業界のトップ企業となり、京東商城の売上高も1100億元(約1兆4500億円)を上回り、中国小売業界2位となる」と分析。
中国小売業界の1位・2位が、EC企業により占められる

来年の市場予想の中で、淘宝網と天猫商城を合わせた売上高が百度を上回る450億元(約5900億円)に達し、2015年にはテンセントを抜き、最大規模のIT企業になるとした。
独自マーケティング型の
B2C大手の京東商城の売上高は来年1100億元に達し、四半期ベースで黒字を実現した場合には、上場が可能となる。
来年のEC業界では、淘宝・京東・テンセントによる三つ巴の争いが繰り広げられる。


淘宝の親会社アリババ・グループの馬雲CEOが11月11日(独身の日)に伝統的な小売業に対して攻勢をかけると、ECサイトによる実店舗に対する打撃が、業界内で最もホットな話題の一つとなった。業界関係者は「ECサイトが伝統的な小売業にもたらす影響は、両面的なものだ。一方では伝統的な小売業の市場シェアを食い込み、もう一方では実力を持たない企業の淘汰を促している」と分析した。

ECサイトと実店舗の融合は、O2O(Online to Offline)業界の発展チャンスとなる。

来年はO2Oの高度発展の初年度となり、各社は約3年間の準備期間を経て、より実務的な取り組みを強化する。テンセントや新浪など大手の参入により、O2O業界は来年、多元化されるだろう


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