September 05, 2018

〇2018年取扱量は500億個で配送員は300万人以上

インターネット小売市場が発展し、宅配便のインフラが整備されると共に、中国宅配便産業成長には、目を見張るものがある。この2年間で、業務の量として57%以上の増加をし、500億個に届く勢いとなっている。また、配送員は50%増加し、総数は300万人を突破した。
ネット小売りから見てみると、2018年第1四半期におけるインターネット小売額が1兆5千億元、宅配便業務収入の国内総生産(GDP)に占める割合は0.62%となり、GDPの伸びに対する寄与度は1%に迫っている。
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都市別配送員数は、北京、上海、広州、深セン、南京が上位に並んでいるが、その多くは近郊の三線都市や四線都市からの流動である。主たる出身地は江蘇・広東・山東・河南・浙江で、年齢をみると、80後(1980年代生まれ)が主力。
90後(1990年代生まれ)が後に続き全体に占める割合が急上昇し、全体としては低年齢化の傾向がみられ、女性配送員も増えている。

配送員の教育水準も大専(短大)、高校、商業高校、技術学校の卒業生が増えており、配送員の質が徐々に向上している。


〇配送員の平均月収6200元

配送員の平均給与は月収ベースで6200元前後。
一日の労働が8時間を超える人が80%に上り、たくさん運べば運ぶほど、収入が増えるからとしている。宅配便産業の配送員は一般的に宅配便の個数で給与を計算するので、ECサイトが大規模なショッピングイベントを開催すると給与水準が大きく変動する。

2017年のダブル11(11月11日のネット通販イベント)の時期には、配送員の給与水準が月収ベース平均で1万元を超え、2万元以上に達した人もいる。

人々の暮らす小区、オフィスビル、大学、ビジネスエリアが配達員の最も多く集まる場所だ。小区といいながら1万人規模の場所も有り、そのような場所では20人の配送員が配置され、今後は単なる輸送・配達の人員ではなく、人々の暮らしにさまざまな便利をもたらす存在へと変貌していくことだろう。



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