October 27, 2010

中国が独自のオンライン衛星地図サービス「天地図(マップワールド)」を発表した。

「天地図」は中国国家測絵局(測量局)が開発、過去4年分の衛星画像が保存されている。

データの更新は半年に1度となる見通し。
画像解析度は中国国内の農村部で2.5メートル、閲覧可能な300の都市は0.6メートルとなっている。
中国以外は500メートルだが、拡大すると画像が白くなる国が多い。
同局によると、同サービスはまだ開発途中だが、近い将来、サービスの提供範囲を全世界に広げたいとしている。
中国国家統計局は5月から、中国政府が発行した営業許可証を持たない企業によるオンライン地図サービスを禁止。企業が提供するサービス内容も制限されているほか、サーバーも中国国内に置く必要がある。
携帯メーカー大手・ノキアの現地合弁会社を含む80社がすでに営業許可証を取得しているが、記事は「グーグルがその中に含まれているはずはない」と指摘した。

「天地図」はグーグルが展開するグーグルマップと競合する形となり、現在同社が中国で提供しているサービスに何らかの影響が生じる可能性はある。
グーグルは今年3月、中国の検索市場から撤退、中国本土のサーバーを閉鎖し、香港に移して中国語サービスを継続している。

(05:30)