September 20, 2010

中国中央電視台(CCTV)の番組「経済情報聯播」は、高級コーヒー豆「ジャマイカ産ブルーマウンテン」のニセモノ疑惑について報じた。中国で販売されているブルーマウンテンはほぼすべてニセモノだという。

世界的なコーヒー豆ブランド・ブルーマウンテン。ジャマイカにあるブルーマウンテン山脈の中でも、標高800〜1200メートルの区域で栽培されたもののみが本物のブルーマウンテンとされる。

非常に高価な豆のため、日本では標高800メートル以下の区域で栽培されたものがブルーマウンテンとして売られていることが多い。
ニセモノが横行しているという点では中国も一緒。しかしその度合いは日本をはるかに上回っているようだ。
台湾資本の大手コーヒーショップチェーン・上島珈琲(UBC、日本のUCC上島珈琲とは別会社)では1杯70元(約890円)程度の価格でブルーマウンテンを販売しているが、本物ならば到底実現できない価格。売られている豆にもジャマイカ・コーヒー工業局の印章が印刷されていない。

コーヒーショップ側は「生豆で輸入し、自社で焙煎した」と弁明しているが、ジャマイカから中国に生豆の輸出はないという。

CCTVの取材に対し、上島珈琲の担当者は当局が販売を認めたコーヒー豆であり、問題はないと主張した。ジャマイカで生産される全コーヒー豆を輸入しても中国での消費量には足りないため、同社では10年以上前から独自にブルーマウンテン「風味」のコーヒー豆を生産している。

もしジャマイカ産だと誤解したならば、それは消費者の問題だと強弁した。

(12:30)