July 03, 2009

国際通貨基金(IMF)が発表した予測では、中国の今年の国内総生産(GDP)は前年比7ー8%増加し、GDP成長率は7.5%に達する見込みと発表。また2010年は一層の成長を遂げ、成長率は8.5%になるとした。IMFの4月の予測では、2009年の中国のGDO成長率が6.5%、来年を7.5%としていた。

IMFによると、高い商品価格と現在行われている経済刺激措置とにより、2009年下半期にはこれまで下降傾向が続いていた中国の物価が上昇に転じることは確実で。2009年の中国経済の成長は主に内需が主導し、公共資本の投資が個人投資に取って代わり、個人消費が順調に発展して、経済成長に対する輸出の貢献が極めて小さくなる見込みだという。

中国に訪問したIMF代表団からの政策提言によると、世界金融危機の重圧にさらされている現在、中国が危機に対処する上で、決断力に富んだ効果的な対応政策を取ることが重要だとしており、財政刺激措置を2010年まで維持し、新たな刺激措置を打ち出して短期的に個人の収入を増加させ、消費を拡大させることを考慮すべきで、経済の回復傾向が明らかになれば、金利を引き上げ、貸付金への制限を行わないなどの措置を通じて、通貨を回収する必要があるという内容。医療、年金、教育などの社会福祉政策を改善して、国民が将来の支出に備えて行う予防的な高貯蓄を減らす、保険商品のカバー範囲を拡大することなども必要。

さらに、国際的な慣例に合致することを目指して、中国が輸出増値税(付加価値増)の税率をゼロにすることを願う。現在の状況を踏まえると、今年の財政収入が予算を下回れば、中国政府は財政支出の面で制限的な措置を取ってはならないし、今年出現するとみられる前年を上回る財政赤字を受け入れなくてはならない。IMFは来年の財政予算については、現在の予算レベルを維持するべきと提言した。(人民網)


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